お品書きがないからこその
味わいと感動を

 

一燈照隅では、あえてお品書きをご用意しておりません。
それは、その日ご来店頂いたお客様が、食材そのものの味を最高のコンディションで最もおいしく召し上がって頂けるよう、計算し尽くされたコースをご提供したいからです。

総料理長は、料理をお出しするその瞬間まで、お客様の箸の進み具合や体調、好み、ご来店の背景などを総合的に判断し、召し上がる方のご負担を最大限なくしていくことこそ、最高のおもてなしと考えています。
そのために、お客様のお体にストレスが一切かからない最適な食材や料理法を、瞬時に選択していきます。

瀬戸内の新鮮な食材と熟練の技、研ぎ澄まされた感性、そして何より、目の前の食材に徹底して向き合っていくからこそご提供できる“本物”の品々。
それはまさに、ご来店された方にしか体験できない一生に一度の出会いです。

私たちは、その一瞬を大切に、“これが最初で最後の一皿”という想いで、大切におもてなしさせて頂きます。
決まり切ったお品書きからは想像できないほどの高揚感。その一口で、驚きと感動が生まれるドラマチック、かつ繊細な調和を奏でる料理。そのすべてをお楽しみ下さい。

伝説の一流料亭「播半」の技を
受け継ぎ、未来へ継承する

かつて兵庫県西宮の高級住宅地、甲陽園に存在し、各界の著名人をはじめ、昭和天皇も足を運んだ老舗料亭「播半(はりはん)」。
1万平方メートルの広大な敷地と、他の追随を許さない美の庭園を持つ播半は、長らく美食文化の象徴的存在でした。
総料理長は、「調理師界の東大」とも呼ばれ、修業に入ることさえ難しいと言われていたこの名門料亭の伝統を今に受け継ぐ、数少ない料理人の一人です。

世界文化遺産にも「和食」として登録された日本料理は、私たちの大切な財産。
その貴重な伝統に、総料理長の革新的な料理技法が加わり、一燈照隅ならではの、古くてこの上なく新しい唯一無二の日本料理となりました。

本物のおいしさを知るお客様に選ばれ、そして、愛される店となり、お客様の大切な人生のひとときをあたたかく照らす灯火となれるよう、一燈照隅は精進して参ります。

先人が受け継いできた日本料理の伝統の技を、ぜひ皆様にご体験頂き、そのお力をお借りして貴重な伝統技法を全国へと広げ、次世代へと継承していきたい。これが、私たち一燈照隅の願いです。

誠心誠意、食材に向き合い、
お客様の明日を灯す

私たちのモットーは、料理の原点に立ち返り、食材が本来持つ“素材の味”を最大限に引き出すために、誠心誠意尽くすということです。
そのために、より丁寧に、より大切に、すべての食材を扱います。なぜなら、そのことが、目の前のお客様にとっても、そして今はまだ見ぬ、今後ご来店下さる未来のお客様にとっても、最高のおもてなしになると考えるからです。
また、その姿勢こそ、思いを込めて食材を届けて下さる生産者の皆様への恩返しであると考えています。

本来の伝統技法でつくられた日本料理はとことん体に優しく、胃に負担をかけません。そのような一燈照隅の料理から、どこかホッとする懐かしさ、日本人としての根幹を蘇らせてくれるような安心感を感じて頂けるはずです。

一燈照隅でのひとときがお客様の癒やしとなり、また活力となるよう、1ミリも手を抜かず、料理をお出しするすべての瞬間、細部にまで神経を張り巡らし、心を込めて全力で向き合っていくことをお約束します。

食は、生きる基本。生きることは、食べること。
そんな食の原点を心に、一燈照隅は、ご来店された皆様が明日も大切な人を照らす笑顔の灯火をつくるための一助となれたらと願っています。

「一燈照隅」の由来について

一燈照隅とは、天台宗を開いた最澄が唐(中国)から伝えた言葉です。
元々は「一燈照隅 万燈照国」と言い、「ひとつの小さな燈火が数多く集まり、国中を照らす」という意味を指します。
一燈照隅の料理が、お客様の心や体、そして、人生を照らし、また今までスポットが当たらなかった食材を輝かせ、日本人が受け継いできた貴重な料理技法の光を未来へとつないでいく灯火となる。そんな願いを込めて店名としました。

さらに、総料理長元嶋の名前に「月」の字が重なっていることから、2つの月が日本料理の道を照らし、未来へとつなげていくという祈りと使命をも込めています。

総料理長が40年磨き続け、また、守り続けてきた伝統と基本姿勢。そして、斬新で大胆な改革を貫く中で生まれた革新的な独自の技法。これこそが、一燈照隅の料理の根本であり、料理道の未来を照らす大切な2つの月です。

会員制・ご予約について

一燈照隅は、お客様が心からリラックスしながら、一流の料理とサービスをご堪能頂けるよう、「会員制・完全予約制」とさせて頂いています。
また、ご来店頂いたお客様と丁寧に向き合い、最善を尽くしてご満足頂ける料理をご提供するために、限定8席とさせて頂きます。
毎回、このお席が最後かもしれないと一日一皿に心を込めてご提供していくには、この8席が限界となっております。ご了承頂けましたら幸いです。

なお、会員の皆様には、随時、会員の方だけにご購入頂ける一燈照隅オリジナル限定品の情報や店舗情報などをお届けいたします。

一燈照隅は、お客様が心からリラックスしながら、一流の料理とサービスをご堪能頂けるよう、「会員制・完全予約制」(一般会員・有料会員・VIP会員/1年自動更新)とさせて頂いています。
※会員制度について、詳しくはお問い合わせ下さい。

総料理長からのメッセージ

お客様にとって、今日のこの一皿は人生においてたった一度だけのもの。
そんな想いで、まだ見ぬお客様の笑顔のためだけに、長年培ってきた技と料理人としての魂を込め、来る日も来る日も包丁を握り続けて参りました。

修業に入って以来40年以上、一切の妥協なく、料理のことだけを考え続けてきた料理人としての人生。そんな料理道の集大成として、一燈照隅という場に挑んで参りたいと思っております。
わずか8席の日本料理店ですが、小さいながらもあたたかな灯りを放ち、お客様に心から喜んで頂ける料理をご提供できたら幸いです。

気候にも自然にも恵まれた瀬戸内は、皆様に召し上がって頂きたい食材の宝庫です。この恵み豊かな地で、私たち一燈照隅は、新たな日本料理の伝統を丁寧につむいでいきたいと考えています。
どうぞ肩ひじ張らず、我が家に帰るような気持ちでお越し下さい。
皆様の長い人生の1ページのたった“ひとコマ”である出逢いを楽しみに、今日も心を込めて灯りをともし、皆様をお待ち申し上げています。

一燈照隅 総料理長 元嶋明朋(もとしまめいほう)

プロフィール

海の幸豊かな熊本県の天草に生まれ育つ。愛媛県松山市のホテルで料理人としての人生をスタート。その後、幻の料亭「播半」で修行し、頭角を現す。

退職後に勤めた高級リゾートホテルでは、責任者として和食部門を統括する他、経営陣の厚い信頼を得て、国内外のVIPや一流経済人などの料理を担当。その料理のおいしさは当然ながら、お客様の要望を叶えるために最善を尽くす姿勢は、多くのファンを持つ。

「元嶋スタイル」とも呼べる自らの料理哲学を持ちながらも、それを主張することなく、まずは、お客様のご希望に合わせた料理をご提供することが基本であるという考え方の持ち主。
「一燈照隅は、料理人として歩んできた人生の集大成ではあるが、今に甘んじることなく、一生“生涯現役”を貫く姿勢。これこそが、私を育てて下さった皆様への恩返しである」と話している。

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